株式投資を行う場合、どうしてもリスクはつきものです。例えば銘柄を厳選して購入したとしても、選んだ銘柄の業績が悪化すれば、株式は大きく値下がりしてしまう可能性が避けられません。しかし、将来の株価について予測することは、とても困難なことです。こうしたリスクを避けるためには、投資銘柄を分散させるという方法があります。 株というのはどの銘柄も同じように株価が動くわけではありません。例えばAという銘柄が業績が悪化したことで株価下落となっても、Bという銘柄は業績が順調に伸びて、株価が上昇するケースもあります。また、自動車や電気製品のような輸出産業は、円高になれば為替の影響で利益が減少する要因になりますが、逆に原料を海外から輸入する食品や製紙関連の会社は、円高になると原料を安く仕入れることができるため、利益が増大する原因となります。もし、1つの銘柄に資金を集中させて投資してしまうと、その企業が特有の原因によって株価が大きく下落する可能性があります。この株価の変動によるリスクをできるだけ抑えるために、複数の銘柄に資産を分散させて投資する考え方があります。 例を挙げてみると、電機などのハイテク株と、建設・不動産・銀行といった内需株は異なった値動きをすることが多く、一方の株価が上昇すればもう一方が下落するケースもあります。このようにハイテク株と内需株を組み合わせたり、先述した輸出産業と輸入産業とを組み合わせれば、為替の影響などで一方の株価が下がっても、もう一方の株価が上がったり横ばいであったりします。こうすることで、値下がり幅を少しでも小さく抑えることが期待できます。ここで注意したいのは、いくら銘柄分散といっても、同じ業種の銘柄を分散させても、リスク軽減効果があまり期待できないことです。 ところで分散投資には、3つのパターンが存在します。1つ目はこれまでに述べている業種分散です。業種を分けることで、保有株式全体の株価下落のリスクを抑えることが期待されます。2つ目は市場分散です。これは安定した企業が多く上場している東京証券取引所の銘柄と、成長が期待できるベンチャー企業の銘柄が多いジャスダックの銘柄というように、市場を分散させて投資する方法もあります。3つ目は時間分散です。例えば1つの銘柄であっても、一度にすべての資金をつぎ込むのではなく、数回に分けたり毎月定期的に購入したりというように、時間を分散させることで価格変動によるリスクを減らせることができます。

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